診療科紹介
循環器センター(循環器内科・心臓血管外科)

当院循環器センターは循環器内科と心臓血管外科が同じ病棟にあり、循環器診療において内科・外科が垣根なく綿密に協議しながら、診療を行えるよう心がけております。同一フロアに集中治療室も備えており、急激な変化を起こしやすい循環器疾患全般に対して即座に集中治療に移行できる体制も整えております。病床数は循環器センター45床,集中治療センター(ICU/CCU)8床,集中治療室支援ベッド5床です。札幌市の循環器の基幹病院の一つとして、ほぼ全ての循環器疾患に対する検査・治療を院内で行えるような体制を構築しております。
循環器疾患には対応をあやまると早期に重症化し、致命的となる疾患が多く含まれます。しかし、症状や簡単な検査だけでは循環器疾患との確信が持てず、相談先に困られている先生や患者さんも多いと思います。当院循環器センターでは、急性・慢性や内科・外科疾患に関わらず、循環器疾患が疑われる患者さんを幅広く受け入れております。受け入れ後は、循環器内科、心臓・血管外科、集中治療医が緊密に連携をとり、診断から治療まで迅速・安全・確実に行います。また結果的に循環器疾患でなかったとしても、総合病院である利点を生かして、院内の当該科へ相談・紹介するなど責任をもって対応しております。連携の先生方におかれましては、日中は地域連携室(0120-552-303)を通じて、夜間・休日や緊急時は、病院代表電話(011-822-1811)又はご案内済みの循環器専用電話を通じて直接循環器当番医に御連絡下さい。
また、広報誌「循環器カンファレンス通信」や循環器病の啓蒙のための「循環器センターニュース」の発行、「KKR札幌循環器セミナー」「白石循環器研究会」など周囲の先生方との勉強会を通じて積極的に、周辺地域の先生方との交流を深め、連携を大切にしております。

 

循環器内科

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概要

循環器内科は心臓や血管の病気に対して内科的な検査や治療を行う診療科です。この病気の中には、心筋梗塞、狭心症、心不全、不整脈、心筋症、弁膜症、大動脈疾患、末梢動脈疾患、肺血栓塞栓症、静脈疾患、高血圧などが含まれ、専門的検査・治療としては心臓カテーテルやペースメーカーなどがあります。
当科は、循環器センター内の一般病床30床と集中治療室内のCCU4床、集中治療室支援ベッド5床を運用しております。救急隊・連携医からの要請には24時間365日原則断らない姿勢を貫いており、2015年度(平成27年度)は入院患者数1,154名、冠動脈造影803件、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)264件、末梢動脈インターベンション(EVT)89件、ペースメーカー移植・交換術50件(ICD2件、CRT-D2件)の実績でした。急性期治療のみではなく、理学療法士や糖尿病治療スタッフとも協力して心臓リハビリや生活習慣の改善による疾患再発予防にも力を注いでいます。2016年度は3名の常勤の循環器専門医と2名の後期研修医、4名の非常勤医師で、外来・救急・入院診療に携わっております。
当科は、「日本循環器学会認定循環器専門研修施設」「冠動脈インターベンション,高速回転アテレクトミー治療施設」「植え込み型除細動器移植・難治性心不全に対する両室ペーシング治療施設」などの施設基準を取得しており、札幌市の循環器の基幹病院の一つとして、様々な循環器疾患に対して検査・治療を行える体制を構築しております。また教育・研修病院として研修医も幅広く受け入れております。
更に詳しい内容については循環器内科ホームページにてご案内させて頂いております。また、当科で後期研修を希望される先生方には循環器内科後期臨床研修医プログラムのページを準備しております。

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ユニークな診療
  • 循環器救急(急性心筋梗塞・心原性ショック・急性心不全・致死性不整脈・重症肺塞栓症・心肺停止など)
    24時間365日いつでも対応できる緊急カテーテル治療、経皮的心肺補助・大動脈内バルーンパンピング・人工呼吸・持続的濾過透析などを含めた集中治療、札幌市循環器呼吸器二次救急・ACSネットワークへの参加
  • 心筋梗塞
    心筋梗塞後の心臓リハビリテーション、再発予防のための患者教育
  • 狭心症
    三次元CTを用いた診断、高速回転アテレクトミーを用いた治療
  • 心不全
    心臓リハビリテーション、両室ペーシング治療、適応補助換気(ASV)を用いた在宅人工呼吸療法、集中治療
  • 不整脈・失神
    携帯型心電計・長時間ホルター心電図・植え込み型ループレコーダーによる診断・ペースメーカー・植え込み型除細動器による治療
  • 心筋症
    心筋生検による診断、特定の疾患に対するステロイド治療など
  • 末梢動脈疾患
    下肢動脈閉塞などに対するカテーテル治療
  • 静脈疾患・肺塞栓
    カテーテルによる血栓溶解療法、下大静脈フィルター
  • 高血圧
    重症例に対する原発性アルドステロン症を初めとした二次性高血圧の精密検査・治療
診療実績
平成27年度分(平成27年4月~平成28年3月)

入院患者人数:1,154名、CCU患者人数:77名、AMI人数:66名

冠動脈造影検査 803件
カテーテルによる冠動脈形成術 264件
カテーテルによる末梢血管形成術 89件
ペースメーカー植え込み・交換術 50件
ICD/CRT植え込み・交換術 4件
下大静脈フィルタ留置術 4件
臨床心臓電気生理学的検査 53件
スタッフ紹介
医師
辻野 一三
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出身大学 北大
役職 診療部長
資格等

日本内科学会認定医
日本循環器学会専門医
日本糖尿病学会専門医

専門領域

内科学、循環器病学、

糖尿病学、肺高血圧学

神垣光徳
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出身大学 北大 平成8年
役職 センター長
資格等

日本循環器学会認定循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会認定医
日本内科学会総合内科専門医・指導医
日本糖尿病学会専門医

植込み型除細動器(ICD)/ペーシングによる心不全治療(CRT)研修修了

JMECCインストラクター

ICLSインストラクター
医学博士

専門領域 冠動脈・末梢動脈のカテーテル治療、循環器疾患全般
白井真也
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出身大学 北大 平成8年
役職 部長 兼 患者サポートセンター副センター長
資格等

日本心血管インターベンション学会専門医

日本循環器学会認定循環器専門医
日本内科学会認定医・指導医
浅大腿動脈ステントグラフト実施医

リードレスペースメーカー資格認定

緩和ケア研修会修了

専門領域

カテーテル治療全般

循環器疾患全般

 
伊東直史
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出身大学 北大 平成9年
役職 医長
資格等 日本循環器学会認定循環器専門医
日本内科学会総合内科専門医・指導医
専門領域 虚血性心疾患、肺高血圧
 
  • 佐藤隆博
  • 三浦瞬
  • 簗詰徹彦(嘱託医)

 

  • 臨床工学技士
    大宮裕樹、小倉直浩、棚田智之、佐藤崇太、鍋島 豊、中川恵理、阿部文靖、山田貴也、宮川聖也、星野瞬

 

  • 理学療法士
    専従:江端純治※2、専任:上泉理※3、荒谷隆、高橋友哉、金内利明、山越霞、若杉大、田仲愛、今健太
    ※2 心臓リハビリテーション上級指導士
    ※3 心臓リハビリテーション指導士
外来医師担当表
循環器内科 その他のご紹介

当院は「日本循環器学会認定循環器専門医研修施設」に認定されており、豊平区の基幹病院のひとつとして大きな働きを期待されています。
このため循環器疾患の救急を24時間受け入れており、特に急性心筋梗塞の治療では一刻も早く冠動脈血流を再開させることが重要なことから、夜間、休日でも循環器内科医師が最低3名・臨床工学技士2名が待機し、緊急冠動脈造影・カテーテル治療を迅速にいつでも実施出来る体制をとっています。
また、急性期治療のみではなく、理学療法士や糖尿病治療スタッフとも協力して心臓リハビリや生活習慣の改善による疾患再発予防にも力を注いでいます。

心臓血管外科との協力

内科的な治療と外科的な治療のいずれが好ましいか、患者さんの病状をよく考えながら心臓血管外科の医師達と徹底的なデイスカッションを行ったうえで治療法を決定しています。
外科的な治療が好ましいと判断した場合には、無理に内科的な処置に固執することなく当院の優秀な心臓血管外科医の手に委ね、術後管理などを一緒にしっかり行っています。

64列CT

国内でも先駆けて最新鋭の64列マルチスライスCTを導入し、これがテレビ放映もされました。冠動脈疾患の診断」に加え、「大血管の評価」や「カテーテルアブレーション時のイメージング」などに大きな力を発揮しています。外来でも負担が少なく行なえるため、冠動脈疾患の診断方法として積極的に活用しています(診療実績参照)。

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救急医療への取り組み

循環器救急疾患患者の迅速な救急病院搬入による救命率向上を目的に「札幌市ACSネットワーク」が作られ、平成22年4月1日から稼働しています。
札幌市を4地区に分けて毎日4病院が当番病院となり、従来の呼吸器・循環器2次救急の当番病院とあわせて5病院が札幌市民の循環器急性疾患をカバーすることになりました。
当院も設立当初よりメンバーとして参加し、月に約10日、主に豊平区・清田区・南区からの循環器救急患者を積極的に受け入れています。

心臓リハビリテーション

当院は、心臓リハビリテーション指導士が在籍する心臓リハビリテーション施設(心大血管疾患リハビリテーション1)としての認定を受けています。

 

幅広い疾患領域・幅広い治療段階

急性心筋梗塞や狭心症、慢性心不全、心臓外科術後(冠動脈バイパス術や弁置換術など)、大血管疾患(大動脈瘤や大動脈解離など)、大血管術後(人工血管置換術やステントグラフト内挿術など)、下肢閉塞性動脈硬化症など、幅広い疾患領域で心臓リハビリテーションを導入しています。また、発症(術後)早期から外来通院まで、幅広い治療段階で心臓リハビリテーションを提供していることも当院の特色です。

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心肺運動負荷試験(呼気ガス分析)による運動処方

近年、呼気ガス分析を用いた運動負荷試験(心肺運動負荷試験)が運動療法における運動処方や治療効果の判定などに使われるようになってきました。心臓の最も重要な役割である酸素輸送の面から、運動中の心臓ポンプ機能の解析や総合的な運動能力を評価できるのがこの検査の特徴です。この検査により、心臓に過剰な負荷をかけずに安心して楽しめる運動の強さがわかります。

 

多職種編成チームによる包括的介入(心臓リハビリテーション・ケアチーム)

近年、運動療法だけではなく、食事療法や生活指導、禁煙指導、服薬指導、カウンセリングなどを含めた多要素的な心臓リハビリテーション、いわゆる「包括的心臓リハビリテーション」が狭心症や心筋梗塞、心不全などの再発予防や動脈硬化性の病変そのものに対する治療に非常に有効であるとして注目されています。
この包括的心臓リハビリテーションの充実を図る目的で、当院では2009年4月に「心臓リハビリテーション・ケアチーム」を発足させました。
現在、チームには医師、看護師(循環器センター、集中治療センター、外来)、理学療法士、臨床心理士、薬剤師、管理栄養士などが参加し、循環器病の患者さんの心臓リハビリテーションをサポートするために活動しています。具体的な活動内容は以下の通りです。

 

再発予防に向けた患者教育(心臓リハビリテーション教室)

当院では再発予防のための総合的な患者教育の一環として、「心臓リハビリテーション教室」を開催しています(予約制)。「運動や身体活動全般についての講義」と「生活・病気の管理についての講義」を受講していただくことにより、少しでも再発予防や生活の質改善につながるよう支援しています。

心臓血管外科
概要
心臓血管外科は、心臓や血管の病気を外科的に治療する診療科です。従来の様に胸やお腹を切開する手術のみならず、最近では足の付け根などを小さく切開して血管内から治療する方法など、外科治療には様々な選択肢が増えてきています。それぞれに利点と欠点がありますので、病気をしっかり治すことと患者さんの体への負担を減らすこと、この2点をしっかり考えた上で、最適な治療法を提案させていただきたいと考えています。どうかお気軽にご相談ください。
当院では小児先天性心疾患を除いてほぼすべての心臓血管外科手術が可能ですが、北海道大学病院循環器・呼吸器外科とも提携していますので、心臓移植など、より専門的な治療が必要な患者さんに対しても、対応が可能です。また、あらゆる心臓血管外科領域の緊急手術に、原則として24時間・365日対応しています。手術中等、やむを得ず当院で対応不可能な場合には、なるべく他の医療機関を紹介できるよう努めています。
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ユニークな診療

1)虚血性心疾患

狭心症や心筋梗塞など冠動脈疾患に対する冠動脈バイパス術は、心拍動下・非人工心肺使用下に行うオフポンプ手術を標準としています。また、虚血性心筋症の患者さんに対しては、必要に応じて左室形成術や虚血性僧帽弁閉鎖不全症に対する乳頭筋接合術や弁形成術も行うことが可能です。

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2)弁膜症

僧帽弁疾患に関しては、弁形成術を基本手術としています。様々な僧帽弁閉鎖不全症の病態に対して、適切な形成術を行います。弁形成術においては、どのような切開で行うかよりも、合併症を減らし、弁の病気をいかに正確に修復するかに重点をおいています。大動脈弁に関しては、病気の種類にもよりますが、適応可能な患者さんには大動脈弁形成術を考慮するようにしています。

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3)大動脈疾患

大動脈弁輪拡張症に対しては、大動脈弁を温存した大動脈基部置換術(remodeling手術、reimplantation手術)を標準としています。弓部大動脈瘤に対しては合併症や侵襲の軽減を目指したオープンステントグラフトの使用を基本とし、広範囲胸腹部大動脈瘤の手術も可能です。また、合併症のリスクも鑑みて、より低リスクに行える患者さんには、ステントグラフトによる血管内治療をご提案します。

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4)腹部・末梢血管疾患

腹部大動脈瘤に対しては、解剖学的特徴や患者さんの年齢・全身状態を考慮して血管内治療(ステントグラフト治療)と開腹手術(人工血管置換術)の両方をご提案可能です。また、腸骨動脈領域や下肢動脈の閉塞性疾患に対する血管内治療やバイパス治療を行います。

 

5)下肢静脈瘤

下肢静脈瘤に対しては、従来のストリッピング手術や、高周波焼灼による血管内治療が可能です。

診療実績
平成29年度(平成29年4月〜平成30年3月)
心臓大血管手術 105
人工心肺 84

 

内訳(重複あり)

1.冠動脈バイパス術 34

単独施行

14

オフポンプCABG

10

他手術と同時施行

20
2.弁膜症手術 48

僧帽弁形成術

20
3.胸部大動脈手術 43

人工血管置換術

31

大動脈弁温存基部置換術

3

胸腹部大動脈瘤

2

ステントグラフト

12
4.腹部大動脈手術 68

人工血管置換術

28

ステントグラフト

40
5.静脈手術 12
スタッフ
医師
杉木 宏司
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役職 心臓血管外科部長
資格等

日本外科学会外科専門医認定医

心臓血管外科専門医

修練指導者認定医

日本移植学会移植認定医

指導医選定医

専門領域 心臓、移植
 
杉本 聡
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役職 医員
資格等

日本外科学会専門医

腹部大動脈ステントグラフト実施医

胸部大動脈ステントグラフト実施医

専門領域 成人心臓大血管、末梢血管
 
下地 章夫
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役職 後期臨床研修医
専門領域 心臓血管外科
 
データベース事業について

当科では、下に示す各データベース事業に参加しております。これらのデータベースに登録する治療情報の登録は患者さんの自由な意思に基づいて行われることを前提にしておりますので、参加されたくない場合にはデータ登録を拒否していただくことが可能です。なお、登録を拒否されたことで、日常の診察などにおいて患者さんが不利益を被ることは一切ありませんのでご安心下さい。

 

その他、診療情報を取り扱う臨床研究につきましては、当院ホームページ内「当院で実施されている臨床研究」をご覧ください。

プライバシーへの配慮

データの取り扱いに際しては秘密保守に厳重な注意を払っております。個人を特定できる形での情報公開、データの持ち運びは一切行いません。

 

外来医師担当表

 

 

 

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