喘息・食物アレルギー・アトピー性皮膚炎など今や国民病とも言えるアレルギー疾患から小児の関節炎(若年性特発性関節炎)や膠原病など比較的稀な疾患に至るまで、いわゆる"免疫疾患"全般にわたり高いレベルの専門的医療を提供している。
札幌市南地区の基幹病院として、小児の救急を含む地域医療を担うとともに、常勤医と北大小児科の非常勤専門医により、小児のアレルギー疾患、リウマチ性疾患、小児精神疾患、神経疾患、心疾患に対する専門的医療を提供している。
アレルギー専門施設としてアレルギー指導医2名・専門医2名の体制で、食物アレルギーの診断と除去食解除のための経口食物負荷試験を入院もしくは外来で行うほか、食物アレルギーの経口免疫療法、アトピー性皮膚炎の教育入院、呼気NO測定とモストグラフによる喘息の管理を行っている。平成28年度からは小児リウマチ性疾患専門施設として、若年性特発性関節炎に対する生物学的製剤による治療、全身性エリテマトーデス・若年性皮膚筋炎・シェーグレン症候群・強皮症などの小児リウマチ性疾患の診断・治療を、リウマチ指導医をもつ小児科医が行っている。児童精神科領域としては入院治療できる数少ない施設であると共に、"こころの外来"を開設している。
内訳 | 2019(令和元年度) | 2018(平成30年度) |
気管支炎 | 288 | 309 |
食物アレルギー負荷試験 (運動誘発試験含む) |
271 | 313 |
肺炎 | 260 | 287 |
感染性胃腸炎 (ウイルス+細菌性) |
212 | 220 |
熱性痙攣 | 124 | 100 |
ウイルス感染症 (インフルエンザ・ヘルペス属他) |
124 | 77 |
喘息 | 106 | 119 |
扁桃炎・咽頭炎 | 79 | 86 |
急性上気道炎 | 35 | 31 |
尿路感染症 | 35 | 30 |
川崎病 | 33 | 69 |
無熱性けいれん・てんかん | 32 | 36 |
クループ症候群 | 30 | 38 |
中耳炎 | 24 | 27 |
溶連菌感染症 | 24 | 12 |
アナフィラキシー | 21 | 26 |
児童精神 | 20 | 23 |
アトピー性皮膚炎スキンケア入院 | 19 | 31 |
リンパ節炎 | 17 | 22 |
突発性発疹 | 14 | 18 |
菌血症・細菌感染症 | 13 | 25 |
低身長負荷試験 | 12 | 12 |
ケトン性低血糖症 | 12 | 7 |
IgA血管炎 | 11 | 13 |
多形紅斑 | 8 | 13 |
ネフローゼ症候群・腎炎 | 8 | 4 |
腸重積症 | 8 | 8 |
脳炎・脳症 | 8 | 4 |
誤飲(タバコ・薬物他) | 6 | 12 |
リウマチ性疾患(JIA・JDM・SS他) | 6 | 10 |
悪性腫瘍疾患 | 4 | 7 |
糖尿病(1型・2型) | 4 | 3 |
その他 | 134 | 166 |
計 | 2,002 | 2,158 |
内訳 | 2019(令和元年度) | 2018(平成30年度) |
救急車受入数(うち、入院数) | 570(260) | 613(292) |
内訳 | 2019(令和元年度) | 2018(平成30年度) |
外来食物経口負荷試験 | 349 | 439 |
入院食物経口負荷試験 | 271 | 313 |
役職等 | 小児・アレルギー リウマチセンター長 |
専門領域 | 小児科、小児リウマチ性疾患 小児アレルギー疾患 |
その他 | 日本小児科学会専門医・指導医 日本アレルギー学会専門医・指導医 日本リウマチ学会専門医・指導医 |
役職等 | 小児科部長、児童精神部長 |
専門領域 | 小児科、児童精神科 |
その他 | 日本小児科学会専門医・指導医 |
役職等 | 新生児科部長 |
専門領域 | 小児科、小児アレルギー疾患、小児リウマチ性疾患 |
その他 | 日本小児科学会専門医 日本アレルギー学会専門医 |
役職等 |
医長 |
専門領域 | 小児循環器・不整脈 |
その他 | 日本小児科学会専門医 |
役職等 | 医長 |
専門領域 | 小児科、小児アレルギー疾患、小児リウマチ性疾患 |
その他 |
日本小児科学会専門医・指導医 日本アレルギー学会専門医 |
役職等 | 医員 |
役職等 | 後期研修医 |
役職等 | 特任部長 |
専門領域 | 小児免疫・アレルギー疾患 |
その他 | 日本小児科学会専門医 日本アレルギー学会専門医・指導医 |
役職等 | 嘱託医 |
専門領域 | 小児神経学 |
その他 |
役職等 | 嘱託医 |
専門領域 | 小児神経学 |
その他 |
小児外科は、小児の鼠径ヘルニア、急性虫垂炎に対する治療が中心になります。女児の鼡径ヘルニアに対しては、ほとんど傷の残らない、腹腔鏡補助下に行うLPECを導入しています。男児に対しては安全性を考慮して従来のPotts法による手術を行っていますが、1-2㎝の傷で施行可能です。急性虫垂炎に対する手術も、穿孔・膿瘍形成などで条件が悪い症例を除いて腹腔鏡下に行っており、臍の中の傷だけでほとんど目立たなくなります。そのほか、腸重積症などの緊急手術にも対応しています。専門性の高い疾患に対しては、北大の小児外科や天使病院などと連携して治療に当たっています。
- 水上 達三 外科医長 兼 小児外科医長 他