病院長のあいさつ

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平成28年4月1日付けで赤坂嘉宣前院長に引き継ぎ、KKR札幌医療センター病院長を拝命した磯部 宏です。病院の紹介を兼ねてご挨拶申し上げます。

当院は昭和27年11月、当時猛威を振るった結核対策として市街地から離れた平岸のリンゴ園の中に、一般病床10床を含む154床の「幌南病院」として誕生しました。その後、札幌の街の発展と伴に増床し、また診療機能を増やし、昭和63年総合病院としての認可を受けました。さらに当院開設の54年後の平成18年に全面新築し、450床のKKR札幌医療センターと改称し、平成21年に地域がん診療連携拠点病院、平成22年に地域医療支援病院の認定を受け、今日に至っております。

当院の診療の2本柱は「がん診療」と「救急医療」です。高度で先進的な医療を行う診療科や検査機器を備えておりますが、がん診療も救急医療も単科で行うことができるものではありません。総合病院として多くの診療科が協働して1つの疾患ではなく、1人の患者さんとして診療しております。さらに少子化時代の現在においても、産婦人科・小児科医療を充実させ、小児救急にも力を注いでおります。また悪性腫瘍の増加を背景に緩和ケア医療の充実も、総合病院としては先頭を切って取り組んでおります。

現在高齢化社会を迎え、日本の医療の在り方が変わらざるを得ない状況となってきております。高齢化社会では複数の慢性疾患を抱えた患者さんが増え、完全治癒が唯一の目標ではなく、生活の質の維持・向上や疾患を癒すことが目標となってくることも多々あります。そのため当院は、患者さんが住み慣れた地域・自宅での生活を重視する「地域完結型」の医療に重点を置き、多くの病院・診療所と連携した診療を行い、地域に信頼される医療機関であり続けることに心がけております。

札幌の東南、幌南の地にある当院、KKR札幌医療センターは、地域に根差した総合病院としての役割を現在もこれからも力いっぱい発揮していきます。皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

KKR札幌医療センター 病院長 磯部 宏